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┗1144.果て先、しじまの鬣に浸るヤクーチアンライカの告解
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<link rel="stylesheet" type="text/css" href="https://usugasumi.web.fc2.com/Bovaki.css"> <center><div class="all"><dl><dt><p>前夜<br /></p></dt><dd> 生きているのか死んでいるのかを判断するよりも好きか嫌いかを判断する方が簡単だ。つまり……そんな難しい話ではないということだゾ。 なんか知らんうちに年末だった。忘れやすくなったなと自覚出来る分まだマシというかなんというか。不定期に、未だに、お前のことを思い出すんだ。どうしてお前はあの時手を引いたんだ？だとか嘘だったのか？だとか。お前は多分俺のクソ面倒でごちゃついた自尊心を見抜いてたんだろうな、演じているだけで実のところ女々しい男だって。 なのに未だ忘れられない。なあ、出て行ってくれよ。 忘れられないお前を思ってたまに苦しんでいるだけ、俺の中にお前が巣食っている。その分だけ何も忘れさせてはくれないんだ。 彼奴を愛しているし大切にしているのだって事実なんだ。その裏で忘れられない此奴が居ることも事実で、全部間違ってたのかって聞きもしたくなるが。ライカ、お前には聞かないさ。こうやって後悔することだって俺の勝手なんだから。 </dd></dl></div></center>

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