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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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丁寧に淹れた紅茶にミルクを混ぜて、生クリームとジャムが胸焼けする程掛かったスコーンは砂糖代わり。 見ているだけで甘ったるそうなティータイムは、一試合終えた後でドリンク無しにビスケットを食わされたみてェに無味乾燥な物だった。 期待は一つ、相手の頼んだアイスティー。 コーヒーや紅茶にミルクを混ぜる瞬間が堪らなく好きな俺だが、自分じゃストレートしか好まねぇもんだからなかなかその様子を見られねぇ。 だからこそ、果たして透明なグラスで運ばれて来たソレは、恐らく今日の如何なる会話よりも俺を喜ばせた。 白と紅―…紅と言うには何か多すぎて、茶と言うには何処か物足りない二色が混じり合う絵は俺を安心させてくれるから、寝室に飾りてェ位好ましい。 そのせいかは分からねぇが、逆に。 よくあるコーヒーフレッシュの写真で、コーヒーに注いだミルクがそのまま浮かんでいるヤツは何だか言い知れない不安を与えやがる。 アレはコーヒーじゃなく醤油を使っているせいだ、と聞いて、拍子抜けした。 何故か酷く、落胆もした。 くしゃみが出そうで出ねぇ時、そのまま引っ込んじまった様な心持ち。 話の内容自体はまァよくあるパターンで、懐かしい誰かの言葉を借りるなら想定の範囲内だった訳で。 決して実りある時間だとは言えなかった様に思うが、あの様子を見られただけで充分に此処に来る価値はあったと納得した。 そして相手も俺が話を聞いた(と言うより其処に存在していた)だけで満足していた様なので、ビスケット3枚分位は噛み砕いてやった気分だ。 軽く清々しかった。 去り際に浴びせられた言葉は俺を立ち止まらせるには充分過ぎる物だったが、其処は敢えて気付かなかった振りで後にして。 だがやっぱり人間、っつうか特に俺は欲深い生き物だから、今度は美味いコーヒーが飲みてぇな、と思う。 何処に行こうか考えながら信号で立ち止まったら横断歩道の向こう側に見知った顔が居やがって、俺の要望丸無視のファーストフードへ直行。 当然ながら期待しちゃいけねぇだろうブレンドコーヒーを奢って貰って、ソイツと相向かいで座る。 授業や部活や学祭や、グダグダと話しながら口にしたソレは。 さっき飲んだ喫茶店のコーヒーより、意外な事に悪くねぇ様な気がした。 そんな1日。 ××××××××××××××××××××××××××××××××××××××× 連絡が取れずとも。 存在している事が分かれば(元気で居てくれるに越した事無ェが)、其れで俺は満足なんだな、と。 改めて実感した。
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