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┗-SLEEPING FOREST NEST-(91-100/336)
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100 :
財前光 / 居候
2008/01/21 22:21
先輩は何時も、俺を見て安堵した様に、何処か幼い顔で微笑う。
歳相応の微笑みっちゅう奴か。普段、他と遣り取りする中には無い彼の素顔が其処に有る。
例えば俺を抱く腕は何時もと変わらん柔和な所行、せやけど其の大きな背が俺の瞳には何処か小さく震えて見えて
大切にされとる事を逢う度に実感する。口唇に触れる弾力は花弁に対する契りと何ら変わらん紳士で、真摯な所作。
此の日記で見る千歳先輩は、…とても綺麗やと思う。
何時も、此処で筆を執る手が震える。
此の人が此の町の、他の誰かに取って、如何云う存在なのかを考えて、
彼が持つ此の日記帳に在る自分の存在に、畏れ多いと指先が微動する。大袈裟と、貴方は笑うやろう、けれど。
自白すれば、俺は此の人にベタ惚れな訳で、ツンツンする必要も無い位、デレデレな訳で。
其の容姿に酷似する、耽美な言葉の羅列には何時も、見惚れてしまう。其の言葉に象られる想いの強さに、圧倒されてしまう。
俺の何が此の人を縛るんか、俺には未だ理解、出来ん。
此の人が如何して俺の前で、本当に幸せそうに微笑うのか。
此の人が如何してこうも嬉しそうに、俺の名前を繰り返し紡ぐのか。
何故、俺なのか。
百迄の軌跡の中に、俺への恋文は、何頁有りますか。其の甘い口唇で、どれだけ紡いで呉れましたか。
貴方の言葉は、何時でも俺の鼓動を鳴らした。呼吸を乱した。脈動を速めた。
若し俺が、同じ様に貴方の心を、躯を、狂わせて居るので有れば、其れ以上に幸福な事は無いと――
狂った薔薇に成って貴方の上に散って良いですか。其の花弁を掬い上げて口唇を寄せて下さい。
おめでとう、ありがとう、ダイスキ。
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99 :
千歳千里
2008/01/21 21:04
おもしろき
こともなき世を
おもしろく
満ちる月に乾杯、
咲いた花に乾杯、
生きる人に乾杯。
満ちて欠く月に乾杯、
咲いて散る花に乾杯、
生きて死ぬ人に乾杯。
浮き世に、乾杯。
浮き世の理、其ン波に浮く世。
其ン流れに、逆らう事は誰にも出来ん。
月は満ち、欠くのが宿命-さだめ-。
花は咲き、散るのが宿命-さだめ-。
人は生き、死ぬのが宿命-さだめ-。
判り切った事、致し方無い事。
満ちるのも欠ける為かと、
咲くのも散る為かと、
生きるのも死ぬ為かと、
愚かな俺は、詮無い事ば嘆き憂いた。
俺の一番深い底に根を生やす遣る瀬無さ、切なさは、決して消える事は無か。
ばってん其ン土壌から芽吹いたのは、双眸に映る在りの儘の現在ば愛でんと為る心。
満ちる月の艶やかな。
咲き誇る花の美しか。
生きる人の愛おしか。
悲嘆の夜が明け、朝が来た。
浮き世の総てが、愛おしか。
すみなすものは心なりけり。
(とはよくぞ言われた。)
_____
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98 :
千歳千里
2008/01/20 21:01
beauty-black in the rain.
今日は雨、
雨に耳ば澄ますのは、
足音が、聞こえる気がして。
振り向いた其処に、
雨に佇むびしょ濡れの、
黒猫。
彼の夜の財前が重なって、目が離せんかった。猫も俺ン事、鼈甲飴の色した眼でじっと見とった。近付いても、下駄の音にも逃げん。俺はしゃがんで、傘の領域に入れて。純粋な迄の綺麗な黒の、しなやかな躯の、濡れた艶めき。雌…、かは判らんばってん。傘の柄は肩と首で挟む事にして、両手に抱き上げたら、抵抗も無くて、細く啼く聲が、何でか胸に痛く沁みて、気が付いた時にはもう、家路。
レイ、と名付けた。
綺麗、と、rain、を掛けて。
俺ン心に亦、雨が呉れた綺麗な差し色。
レイ、…
(beauty-black in the rain.)
_____
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97 :
千歳千里
2008/01/19 09:45
羊の絵筆、センセ依り。
…センセか。センセと友達(笑)
#*+Feelingバトン+*#
作製:速度制限芥川
>01.えーと、取り敢えず、今の気持ちは?
眠か…。
>02.あ、そうなん?まァいいや、ちょっくら質問していいか?
ン、何なりと。
>03.まずイラついた時どんな行動する?
ニコッとする。ンで切り替えて何か別の事に行くばい。
>04.じゃァテンション上がってる時は?
…、相手にも拠るかね。俺んテンションば上げられた御仁だけが、判るって事で。
>05.つか腹減ったんだけど。オメェサンは?
空腹より睡魔が…。
>06.そ、まァいいや。あ、好きな人居る?居るってヤツはそいつのコト簡潔に教えて?
朝飯作って欲しか、可愛い恋人に。
て事で、簡潔に言えば可愛い。
>07.Feelingって、キモチとかそう言う意味らしいんだけど、なんか気の合う友達とか居る?
合いそうな御仁が、ちらほら。かね。
>08.回答サンキュ。今度是非遊んでくれよ?あ、そうだ。友達になりたいヤツにこのバトン回してあげてくれェい。
#…XYZ!
100頁おめでと、て遅過ぎかね(笑)如何にも映画館よりDVD派、年賀状は貰ってから書く派やけん…ご愛嬌て事で。うん。
貰って呉れると嬉しか。
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96 :
千歳千里
2008/01/19 09:32
戻した。矢っ張り此方のがしっくり。
幻の表題で私信呉れた蜘蛛とナントカに、拍手。
(携帯復帰もオメデト。)
最近は全国的に雪が降っとるばい。
白石と一緒に雪ン中、歩きたか。
相合傘は時々畳んで、お戯れ。
寒く成ったら口吻ける。
_____
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95 :
千歳千里
2008/01/18 18:46
今日で2ヶ月。
お目出度う、俺達。
昨夜はロマンチストとリアリストが喧嘩ば始めて中々寝付けんかった。
導き出した答えは、要するにそんだけ白石が好きなんやろうて事。
散々なディスカッションの末の答えのシンプルさが、何か面白くて。笑えてスッキリした。
今日は久々に遊びに行って(恒例の一言)、跡部に逢った。
コートの襟立てて寒そうやったけん、風避けに隣ン立った。したら、樺地クン思い出したって言う。背格好が似とうって。何時やったか俺は誰かにも同じ様に風避け成った事が在って(跡部では無かった気が為る)、其ン時にも同じ様な事言われた覚えが在って少し面白かった。
俺ン躯が冷える事ば気に掛けて呉れて、其ン心遣いが温かくて笑みが零れた。
冬の風は肌に冷たいけん、嫌われがち。
冬の風は甘えんぼ。構って、構って、って擦り寄って来る可愛い子。
でも皆、振り切る様に、早足、急ぎ足。
構って貰えんで寂しかろうね。
ひとの風避けに成る事は俺にとって苦でも何でも無か。
甘えんぼな風と遊んで遣りながら、俺が立つ位置ば変えるだけで誰かが少しほっと出来るなら、俺ン方こそ有り難う。
唯、着込む事ば忘れたら痛い目見るけん抜かりはイカン。
他愛も無いそんな話。最後には跡部も少し、冬の風を好きに成って呉れた気が為て、俺は又温かく成った。
_____
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94 :
木手永四郎
2008/01/17 20:55
ドラマは身近に。
囚われの姫は処女、
彼の幽閉の地より連れ出し
秘密の肌を暴いて仕舞った。
彼女の白き柔肌に俺は
錆びた鉄の先端を当てがい、
食い込ませたら
ひと思いに抉り取る。
彼女のカケラに弔いの口吻け、
冷えた彼女は甘過ぎて、
とける前にと呑み込んだ。
熱を持った俺の肢体は
彼女の冷気に内から侵され、
後は唯もう、
彼女の残滓を貪った。
満ちる冷たさ、
甘き余韻、
其れだけが
彼女の生きた証です。
囚われの姫、
貴方を解放したのは
何とも幼い、俺の慾でした。
(ミス・ヴァニラ、)
(冷凍庫から連れ出して、)
(封を開いて食べただけです。)
(冬に食すアイスクリームは美味い。)
_____
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93 :
千歳千里
2008/01/17 11:49
キッチンの棚にインスタントコーヒー、
(違いの判る何ちゃら、)
(違いが判らん俺。)
クリープとスティックシュガー、
使い込んだマグカップ。
分量は何時もの銀の小さなスプーン。
(大分煤けとう…。)
珈琲、山盛り三杯。
クリープ、山盛り二杯。
其れにシュガーを一本。
湯はマグカップの縁から2センチ位下迄。
だった。昔は。
今は、
珈琲、山盛り三杯。
クリープ、山盛り二杯。
湯はマグカップの縁から2センチ位下迄。
スプーンで混ぜて、
立ち上る匂い、鼻腔に。
目を閉じて一口。…
舌の上から躯中、
沁み渡ってく仄かな苦味。
かわいいあのこの、
あまいくちびる、ほしくなる。
思い出したら後味、甘くて。
頬が緩んで仕舞うとよ。
(スティックシュガー減らんけん、…)
(卵焼きに、使うか。)
_____
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92 :
木手永四郎
2008/01/16 00:50
もう腰を据えようと思って居た表題ですが、改題に踏み切りました。又もや長いね。
>明日が無くても構わない、だから俺は明日も生きたい。
此の日記に度々零して来た事ですが、俺は白石クンとの逢瀬の後、何時も斯う想います。嗚呼倖せだ、もう死んでも良い位倖せだ、と。彼の微笑う貌を見ると嬉しくて、聲を聞けば愛しくて、抱き締めれば温もりと馨り、天にも昇って仕舞いそうな心地で、もう明日が無くても構わない、と。
ですが同時に、明日も生きたいと願う。彼の微笑む貌を又此の眼に見詰めたい、彼の聲に鼓膜を揺らしたい、又此の腕の中に抱き締めたい。今日の死んでも良い位の倖せを再び感じたいと願うから。
惰性の様にやって来る筈の明日は最早何とも鮮明に輝き、貴方へ向かう喜びと希望に彩られて居る。
俺の日々にキミと云う色は何依りも優しく、愛おしく溢れて居ます。キミの呉れる切なく澄んだ蒼色も、如何してだろうね、俺のカンバスに載る頃には淡くて甘い水色に成って居る。
愛は屹度、白だ。どんな色も受け入れて、どんな色にも馴染んで、柔らかな色に為て呉れる。俺はキミに焦がれて止まないが、此の濃く紅い色も愛の為に何とも甘やかな桃色に成って仕舞って居る。白を飲み込む程の激情が溢れたら、其の時は…俺の紅を、受け止めて呉れますか。
俺はキミにどんな色を渡す事が出来て居るのかな。胸の奥のカンバスを覗ける望遠鏡は無いから、キミの聲で教えて呉れないか。俺の好きな、キミの其の聲で。
_____
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91 :
木手永四郎
2008/01/15 21:54
俺の可愛い人は体調を崩して居た様です。
風邪だとして、其れなら俺に移して治すと良いだなんて思って仕舞うね。自分が風邪を引いた時は愛しい彼に移す等したく無いと思うのに。
…俺は自分が少し恥ずかしい。
彼の聲が聞こえない間、暦の上ではほんの数日でした。其れが何千年にも感ぜられる程、恋しくて堪らなかった。俺は自分の事ばかり考えて居ました。早く聲が聞きたい、見詰めたい、触れたい、逢いたい、と。彼が苦しい思いを為て居るだとは露も考えたり為無いで。
白石クン。正月、病み上がりの俺をキミはとても気遣って呉れましたね。少し大袈裟だと思える位に。今に成って漸くキミの優しさを、愛情を理解出来た様な気がします。俺は何て愚か者だ…。俺の今の気持ち、彼の時のキミと屹度同じです。
人を愛すには、己を愛す。此れは気持ちの上の話なんだが、体にしても正しく然うだと実感して居ます。キミが風邪を引いて居たと聞いただけで此んなに心配して仕舞って居るのですから、自分の体は大切にしないとね。愛しい人に、此んな心配な気持ちは為せちゃあいけない。本当に今更な話だ。
風邪なんて愛で治せるなら良いのにね。直ぐ治してあげられる。
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