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遺言.
┗108
108 :
仁王雅治
2010/01/23 01:13
此処に布団が在ったら、こんな寒い思いはする筈も無く。
冬は如何やって過ごすんだったか、…忘れたぜよ。
掃除をしてたら、床に一本の黒い髪が落ちててな。ああ、俺は末期だなと。
何時の間にか、狗の立場に居る気がして為らない。正直気色悪い。
埋まらない穴は、溺れてる証。堕落。沈んでゆく。
***
ただ単に、寒いから誰かを求めてるのか。俺に“寂しい”は無い。
心地良かった想い出は消え掛けて、狗の様に御前さんの心臓へ縋る俺は端から見たら滑稽じゃの。
面白がって弄べば良い。
掴んだらきっと、今度こそ御前を―――
***
さて、嘘か本当か。御前の答えを、聞かせておくれ。
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