Wintercearig

嫌になる。もう何ヶ月も何年も経ってんのに、ぱっと頭に浮かぶ記憶が憎らしくてしゃあない。分かってんねん、あれは俺が悪いんやって。でも、俺が何したってどうにも出来ひんことやったからしゃあないんやって。やって、そうやん？ 「お前が人間やから嫌い！」とか言われたらどうしようもないやん、それと一緒。

今はそんな事ないって、そんなん起こることないって分かってるのに。また同じことになるんやないかって、自分を信じきれへん俺が嫌や。……でも、でもやで？ 俺が気付いてへんだけで、今は表に見えてへんだけで、今も昔も何も変わってへんかったら？ 俺が俺であることが、何より許されへん欠点やったら？ 俺のなりたいもんに、一生なられへん理由そのものやったとしたら？ 俺は、……俺はどうしたらええんやろ。アルコールで流し込んでも消えへん重くて暗いもんが、どうにか無くなってくれればええのにな。

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愛されたいとか幸せになりたいとか、自分の好きに振る舞いたいとか。あとは何やろ、……肩の力を抜いてみたい、とか。そんな我儘言わへんし、言うてへんのに。それすら叶わへんあたりやっぱな〜、世知辛えよ。現世は地獄やね。

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安置が欲しいねんなあ、結局。ここやったら多少気い弛めても平気、みたいな空間。場所でも物でも何でもええんやけど、息苦しくないとこ。そんな都合のええもん無いか、知ってた。