自作プリン(味△)、麻婆豆腐
今日は満月だったそうです。五月の満月のことを「フラワームーン」と呼ぶそうですが、僕がそれを知ったのは満月を観測した後でした。今日の満月が特別フラワームーンというものかと勘違いして夜空を見上げ、は~月の輪郭がぼやけて花弁みたいに見えるからか~と一人納得して部屋へ戻ったのですが、よくよく考えたら僕の目が悪いだけでした。
「俺らの目が悪いだけなんだよな、それは。」
ええ、ほんと、全くその通りで…。
月が綺麗ですね、と今ではもう当たり前になった文豪の名翻訳がありますが、これはもうロマンチックなセリフでもなくなってきたんでしょうか。何だか現代では、でたそれ、カッコワラ、みたいな扱いな気がして。
ただ僕のようなかっこつけたがり人間はこの言葉を借りたくてたまらない訳ですよ。でも嘲笑は嫌なのでどうにかアレンジして使っていきたいというか、大きくニュアンスを変えることなく現代でもかっこつけたがりの味方として居て欲しい。
云々考えて見たものの文系とも言えない僕には文豪の名翻訳に代わる言葉を生むことなんて到底不可能で、かといって遠回しに愛の言葉を伝えて伝わらなかった時が一番切ないよなあ、なんて思ったら、好きだのなんだのって結局ストレートが一番だなぁ、とか。
世のアベック諸君には是非とも現代の傾向そのままにストレートかつ分かりやすい言葉選びでこれからも愛を囁き合って欲しいなと思いますねえ。年長者としては、そうして置いてかれる月が少し可哀想な気もしますが。月も長い間色々な愛を見てきたでしょうから、これからは少し遠くから見守ってもらって。いや、まぁ、十分過ぎるくらい遠くに居るんですが、元々。
いつだったか、自分の愛を月に誓った男がいたんですよ。ですが彼女は、月みたいにころころ気が変わるってこと?なんて返していたのが、印象的で。愛を誓う相手は月でも神でもなく伝えたい相手本人でいい。結局。