共鳴パルス - Lune

<div class="kuzuha">覚えていたり忘れようとしたりする話。

ここに転がる俺とかいうそれとかいう吸血鬼は、長く生きてる種族の割には記憶力がいい。対人的な記憶に関しては特に記憶する方。

人間社会に溶け込むための学習能力としては申し分ない能力に思えるが、あんま活かせず失敗したりもするので意味不明。おいせめて能力を活かせ。

おかげさまで、結構あいつとの記憶も覚えてる方だと思う。
だからひとつひとつ貰った言葉や態度を鮮明に呼び起こせるし、そんな甘い記憶を餌に、今夜も健やかに眠る顔を眺める俺の顔も余裕のそれですよ。面構えが違う。

とはいえね。

前述した通り、あくまで記憶には対人的な記憶全般蓄積して行ってるワケで。

ああ言われたやらこう言われたやら。あんな表情、こんな表情エトセトラエトセトラ。
あいつ以外の他人の記憶まで保持して生きてるし、デリート機能のないレトロなゴミ箱を抱えて今後とも生きて行くことにもなる。

貰ったもの、押し付けられたもの、与えたもの、押し付けたものエトセトラエトセトラ。
そこに詰まった記憶共は良くも悪くも、善いも悪いもお構いなしにワンルームなゴミ箱城内にごちゃ混ぜに積み上げられている模様。

時には蓋して忘れたフリしてみても結局ちゃっかり覚えてるし、これはもう性！これ全部含めて現状の俺を形成してますからね。大の字に寝転んで受け入れとくわ。
<details class="secret"> <summary class="secret_ttl">他愛のないぼやき。</summary>これだけ生きてきたなら真っ当な恋愛の経験値も素直に積んでおけばよかった。

過去の俺よ、今の俺はお前のせいである一点においてのみひどく苦心してますよ。
天邪鬼やら反抗期やらがあまりにも長かった弊害が出まくりである。

<details class="secret"> <summary class="secret_ttl">憂鬱な吸血鬼の息を吐く、独白。</summary>頭ん中で過去の記憶を散らかしてみると、対峙した奴らにとって俺は結論、未熟であり無価値だったんだろうなと実感する。

全身から力が抜けて項垂れる感覚を味わう。

あーあ。もう出来れば一生分好きで居られそうなら好きとか吐くようにしてくれます？俺も好かれ続ける努力はしますんで〜〜、ね。
これ全人類に向けた俺の気持ちです。ご査収下さい。

個に対してはヘラらないクセに、人類に対して俺はだいぶヘラいと思う。地球も全人類にヘラいから俺は地球だったかも知れない。アースの類義語は葛葉。で、俺が産まれたってわけ。

余談、俺は人間にヘラいって言ったらイブラヒムに否定されなかったのは俺的昨日の馬鹿ウケポイントである。

さらに余談、最近ヘラいがマイブーム単語なだけで。実は深い意味もなかったりする。
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そんなこんなで無駄に頭回してここまで書いて寝落ちた俺、腕ん中で眠るという一日の終わりタイムを得られずに地団駄ですよ。もうね。まさか眠気に負けるとは思わねえって。

地球サン、そろそろヘラるのやめない？

<div class="music"> いらないもの / キタニタツヤ×なとり</div>

おい、受信ボックスに鍵はっけーん！
意気揚々と鷲掴んだ。

<details class="secret"><summary class="secret_ttl">イブラヒムタイムライン作成中。</summary>隣りからこうがいい、こう！なんか違う。こうは？と無限に口を挟んでいる俺。
それを聞きながら直したり、リカラーに励むイブラヒム。

おわかりいただけただろうか。

こいつが俺に甘く、俺は注文がやたら多いことに。

おかわりいただけるだろうか。
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