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454.シュレーディンガーの猫を飼殺し
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家族で一番最初に居なくなったんは、じいちゃんでしたわ。 容態が悪化してから一日保たずに橋向こうの花畑に行ったらしい。 人生で初めての通夜に葬式にでバタバタやったけど、法要を終えた夏辺りが一番実感するて坊さんも言うてはったなぁ。 長い間不自由してたから周りだけやなく本人も楽になったやろ…言う安堵と、何とも言えん寂寥感と。 もっと出来る事があったんやないやろか…って遣る瀬無い気持ちが湧いて泣きそうになるんは、きっと罪悪感があるからやろな。 一時は父親代わりやったんに、じいちゃんの部屋は座敷牢みたいな佇まいな上に家鳴りがよう聞こえたから苦手であんまり一緒に寝たりしんかったのが申し訳無い。9つの頃から未だに家鳴りは苦手。だから宿も一人部屋は無しやし、出雲ちゃんと旅行行ってもテレビつけっぱで就寝。 因みに俺の実家は焼香に焼香銭を置く地域。 北陸の一部や能登の風習らしいけど、葬式にはおひねりみたいに銭を紙に包んで蓮を模して焼香台を蓮でいっぱいにするらしい。
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