簓へ
なぁ、簓。
俺な、あの時とは違った形やけど、こうやってお前に触れたり触れられたり出来るんが今めちゃくちゃ嬉しい、と思う。
あの時は俺が、自分の弱さに、余裕の無さに負けて、一方的に言葉を吐いて、お前の前から退いてしまったけど…またお前と2人の時間をこうやって更新していけるんが本当に嬉しい。
解散して、ひっさしぶりに話した時、気不味なった空気をいつものうるさい喋りで動揺する俺を丸め込んだよな。
俺は内心えらい動揺しながら焦ってた。…懐かしいわ。
あの時の簓、今思えばちょっと緊張してた様に思えてわろてしまうな。
わろてしまうと言えば、覚えとるか？お前と電話しとるあの夜、俺が丁度夜空見上げててん。満点の星空がすっごい綺麗って言うたのに対してお前、「盧／笙、それ虫やで」って言うたの。星に対して餅焼いとるんやないぞ。
懐かしくて今思い出しても笑ってしまったわ。星を虫に例える才能なんやねん。
というか誰とおっても結局二人の世界作り上げてしまう謎のノリの合致というか、これを波長が合う言うんやろうか。何しとっても笑ってしまうんよな。
ああ、それからアレやな。俺がぼろっと崩れるまで人の話聞いてた時に、お前が怒ってくれたり、そうそう、俺の事で泣いてくれとるんもいつもお前やった。
俺が、俺のしたい事をするって意固地になって突っ走ってもお前はいつも見届けとってくれたよな。気紛れな猫みたいやー言うて。誰が猫やねん。ガタイ見てから言えや。
泊まりに出かけた時もアイス溶かして液体飲む羽目になったりな。毎日の様に電話してネタ合わせしたんも覚えとる。びっくりするよな…こんだけの、これ以上の思い出をお前と共有しとる。もう何年や、2桁の年数はお前と過ごしてるな。凄ないか？…と言うか、俺は基本お前に甘やかされて生活しとるんやな、と思ったわ。いつも有難うな。
そしてその、まあ…これからも色々、宜しくお願いします。
なんや色々書いてたら訳わからんくなったわ、アホ。これ読んだら俺の好きなモン、買うてきてくれ。…待っとるぞ。
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