日記一覧
480.明くる日
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100 :燭_台_切_光_忠、大_倶_利_伽_羅
02/29(月) 01:51





百の節目に捧ぐ。体裁を繕わずに連ねる、『好き』の列挙。
君と迎える百に。隣の君についてすきなだけの、ありったけの『好き』を。



顔を合わせると整った顔立ちがすぐにふにゃふにゃする所。緩んでどうにもふわふわしている所。かわいい。嬉しそうにされると愛しくて仕方ない。かわいいって言うと最近投げられるから、言うのを我慢している。
大事なものを大事だと認め、大切にしようとする在り方。それが決して表面だけのものでなく、色々なものを飲み込んだ上で尚、手を伸ばし続けていられること。

おいで、と招く声の、名前を呼ぶ時の甘ったるさ。何度も呼ぶから、何度も応えたくなる。求めてくる時の、目を細める仕草が好きだ。穏やかに変わる表情に胸が痛むのは、あんただけじゃない。
手を伸ばし続けること、に連ねて触れる手付き。遠慮も気遣いもいらないと髪を掻き乱す手が、いつしか気遣う優しさと、甘さを孕むようになって、擽ったさを覚えているのは君だけじゃない。

存外、泣き虫な所。色々な思考や感情が遠かった筈なのに、今は何より近い場所で俺の言葉を受けてくれている。傾らかな頬に涙が伝う度、少しだけ笑んで、それから俺を抱きとめる時の愛おしさを、正しく連ねるのは難しい。
照れ屋なところ。不意に紡いだ言葉に照れて言葉を詰まらせるくらい、余裕が無いと言って。それなのに、照れた後にきちんと向き合ってから届けてくれる言葉に、こっちが照れそうになる。

律儀な所。一を渡すと十で返してくれる。好きだと言えば必ず返すし、抱き締めると腕の力が強くなってもっと抱き寄せてくることに、いつも安堵している。
律儀なところ。照れた時でさえきちんと届けてくれる言葉には勿論、行動にも滲む実直さを今、きっと一番近くで感じている。君だからこそ、その理由を考えた時に真っ先に浮かんだ幾つかのうちのひとつ。

俺にだけ甘えたな所。いつもは格好付かないと言って渋るが、時々素直に甘えてくるその仕草が堪らなく可愛くてどうしようもない。信を置いて預けてくれるこころごと大事にしたい。
僕の言葉や気持ちを取り零すまいとしてくれるところ。覚えていないくらい前に言った些細な言動も覚えていて、驚かされると同時にいとしくなる。

触れて慈しむ手付きの甘やかさ。好きな人には普通、と宣う程の甘やかしと、簡単にひとのこころごと溶かす言葉に絆され続けて、今の俺は只のなまくら刀だ。
共に在ることを当然としたがらないところ。幾つもまた明日を重ねても夜が過ぎるのを惜しんで、慣れたくないと言っては交わす挨拶にも感謝してくれる。僕のありがとうにも同じありがとうを返してくれる君が、いつも、いとしい。

少しだけ高い体温。俺と相反するところで、綺麗に真逆なのはこれくらいで、その違いが愛しい。このぬくさを知るのは俺だけでいい。夏は、俺が代わりにあんたを冷やしてやろうか。
少しだけ低い体温。冷たいからとたまに触れるのを厭うような素振りを見せるけれど、繋いだ掌が次第にあたたかくなって、ぬくい、と心地良さそうに表情を緩める君を見る幸せは何にも代え難い。

絶え間なく「好き」だと教えてくれる所。不安に思う隙も無く惜しみなく注がれる声に、手付きに、時には執着に、時々慣れない擽ったさで上手く返せない時もあって、代わりに抱き締める。好きだ、と。
「好き」だと、感じさせてくれるところ。言葉では勿論、所作や息遣いひとつに滲む、そこに敷かれた気持ちが心に響いて、時々泣きそうになるくらいには。遠くて分からなかったものを君が教えて、感じさせてくれたから。これも君だから、の理由のひとつ。


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