『その言葉』に限らず、感情を示す言葉が得意じゃない。行動も。その感情が本当に正しく『そう』であるのか。当然だけど比較する対象はない。自信がない。自分がどう思うかどう感じるかは自由ではあるけど、それを言葉にして伝えた途端、自分が思う以上の価値を持って、誰かへ響く。だから。『その言葉』が恋人に対してよく紡がれる言葉ではあるとは思うけど、それまで口には出さなかった。だけどその時の、そうと触れられる、擽ったいような感覚にどうしようもなく好きだって気持ちが込み上げて、きっとこれが『そう』なんだと思った。きっと正しく、君のことを想っている。僕じゃないと駄目だといった君のそばに、これからも。
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自分で抱くだけなら、正しくなくてもいい。だけどそれを君に伝えて良いとも、伝えなくちゃとも、思った。考え過ぎて疲れた、あの日の話。
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おはよう、大倶利伽羅。
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