――…御前ば恋うて募りよる熱は行き場ば失うて、溢流。
御前に触れる事、御前に重ねる事ン出来ン侭、…左手で慰めらるる訳も無か。


嗚呼、…、……御前ば愛し過ぎとう。




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“ときめいた”




御前ば恋う子の愛詞ンごたる聲に、…嫉妬。
嗚呼、…其ン子が御前ば視ンごつ、喉笛に噛み付いて喰らっちまいたか。





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――…、…唯只管、欲情為よる。


恋しか、…辛か。



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――…愛しとう、御休み。