雨ン香の揺蕩う部屋ン中、
シーツば波立たせて最愛と溺れとる。
――…御前ば愛し過ぎちまって、幸せか程苦しか、




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最愛ば前に相変わらず理性ば保てンと只管欲情ば為て、奥迄欲しがっちまう。
唯単に性欲ば発散為たか訳でン、性欲ン強か訳でン無か。

唯只管、最愛ば愛しとう、

だけン、…“愛しとう”ち言葉に込められン想いば伝えたかち焦がれちまう。
聲に成らん想いば御前だけに手向けたか、
其ン衝動ば抑えられン。

――…心底、御前に惚れとる。


そぎゃん俺ば如何か、…嫌いに成らンで居って呉れっとだろか。




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腰に絡みよる御前ン綺麗か脚、
頚に感じとる御前ン甘か指先、
熱に蕩けとる御前ン眸と聲。

――…御前ン総てが俺ン心ば捕らえて離さン、





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愛しとう、…愛しとう、最愛。


今夜も俺ン眸に映る存在は御前、唯一人。