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凍った泪
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22 :
忍足侑士
2012/03/19 06:33
３月８日、22時45分。
俺の中で、恋人としての跡部景吾が消えた。
色々あった、言うたら簡単に聞こえてしまうけど。
俺の中で何かが途切れて、跡部の存在が疎ましくなった。
自由になりたいて、思った。
全部リセットできたら、なんて。
俺のその勝手な考えは、今も跡部を苦しめてる筈。
友達に戻ろうやなんて、都合のよすぎる話。
漸く半年を迎えて、二人で喜んだばかりやったのに。
あれから１１日経った今。
疲れて寝息立ててる跡部を身近に感じながら、はっきりと思う。
俺には、生涯お前だけやわ。
きっともう、あんなに誰かを想う事も。
護りたいと思う事も。
触れたいと、願う事も。
きっともう二度とない。
気紛れに付き合わせて、辛かったよな。
しんどかったと思う。
たくさん我慢もさせた。
どれ程泣かせた事か…。
失くして気付いたとか、そんなキレイゴトやなくて。
未だ失くしてない、そんな歓びを今更噛みしめた。
跡部が俺の手を離して、前向いて歩きだしたら。
小さくサヨナラを言おう。
ありがとう、大好きやったでって。
ボロボロ泣きながら、笑って、笑って。
笑い疲れたら、ストーキングでも始めようかな（ぁ）
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