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そして最期の一筆を。
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34 :
柳蓮二
2012/06/23 09:49
拘束服だろうか、両腕を腹側に組まされ見るからに窮屈そうな服を召す彼奴と対峙していた。如何やら牢獄の様に窓の無い四角い箱の中、沈黙が満ちている。薄暗く全体的に靄の掛かった不便な視界で彼奴の姿を見詰めた。
やおら彼奴がぽっかりと口を開く。然し無音。俺は制服のポケットから凹んだ眼球を取り出す。その時点で俺は彼奴の姿なり自身の手元を確りと両眼視しているにも拘わらず、可笑しな事に件の眼球は己の物だという意識があった。それを彼奴の口許に押し付ける。彼奴は楕円の凹み部分へ器用に歯を立て躊躇う事なく、寧ろ素直過ぎる程に滑らかな動きでそれを受け取った。途端ジェル状の薄緑が口許を伝い彼奴は俺の眼球を溢して嘔吐。其処で現に引き戻された。
今朝見た夢に関しての話。印象的だった為、書き留める。
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眠り姫さながらの彼奴。
悪戯をしたくなる。可愛い。
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