日記一覧
┗
そして最期の一筆を。
┗52
52 :
柳蓮二
2012/07/18 01:16
風船がひとつ割れ、まるで墨汁を溢したかの如く足許が黒ずんだ。地面と同化する蟻は靴の輪郭を辿り蠢く。蠢いた。否、記憶の片鱗を頭上へ翳し視る幻想をそうだと信じ込んでいるだけなのかも知れない。目を凝らそうにも砂埃が邪魔をする。呼吸しようにも粉塵がそれを拒むのだ。幾度言い訳を繰り返せど振り絞る程の余力など持ち合わせている筈も無かった。
起承転結。皮肉めいた笑みが微量の砂鉄を撒き散らす。その鈍色に侵されて俺も何れ朽ち果てるのか。
---------、
見渡せば理解出来るに違いない。何事も無意味。
----------。
遠い場所を臨む余り足許が疎かになって仕舞う。と或る輩が人間の容量を浴槽に例えた。成る程、言い得て妙だ。些細な質量を切っ掛けに溢れ出す液体は一体何処へ行き着くのだろう。
----------…
疲れてしまった。
[
削除][
編集]
[
戻][
設定][
Admin]
