今日も僕にとってはとても大切な日
たくさんの奇跡の重なりが僕らを引き合わせたのだとしたら、今日もその奇跡の一つで、そのたくさんの奇跡の中でもとびきりの奇跡だろう。
本当は躊躇したんだ。彼の冊子をまた勝手に埋める事を。
手塚の記事を読むためにページを開いた人に申し訳ないのは勿論の事。
…懐かしいとすら思える彼の筆跡の上に自分の記事を乗せてしまう事を僕は躊躇した。
彼の冊子を開き黒いインクの中に彼の存在を確かめる事で僕はとんでもなく満たされてたから。
今は遠くても手塚が幻なんかじゃなく確かに存在しているんだという幸せをとてつもなく感じられたから。
けれど、また一冊目の様に大きくページ差を広げてしまわない様に…置いてきぼりにしてしまわない様に、僕が綴った時には気紛れに彼の冊子のページも埋めて行こう。
殊更、今日という日は僕たちの大切な奇跡だから。
今日という奇跡に…そして手塚の存在に感謝を。