誕生日ば目前に俺ン嫁が何が欲しかとや、ち訊いて呉れよらす。
俺は御前以外に何も要らん(其いば嫁も知って呉れとる)ばってン、
“誕生日ば祝いたか”ち思いば抱いて訊いて呉れよる事が又、嬉しか。
毎日毎晩、好きで好きで堪らん御前に祝うて貰えよるなン、
――…今年も最高に幸せか誕生日に成るばいねェ。
有難サン、…愛しとう。
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誕生日ン日は何時以上にデレデレ為ちまっても、許されるっちゃろか。
此ン腕に抱き締めながら、一日中御前への想いば語りたか。
頚にゃ御前ン指先の絡んで、…吐息の蕩け合う距離で独占為たか。
御前以外にゃ何も要らんばってン、
御前に向けよる欲求は底無か。
――…今夜も心臓が震えちまう位、愛しとう。
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なァ、…御前ば抱きたか。