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忘らるる、
 ┗13

13 :白石蔵ノ介
2014/12/16 00:35

chapter 9.幽霊火

今日は多分、良え日やった。

人とも上手く話せたし、やらなあかん仕事もこなせた。
所々躓く事はあってもスムーズに色々進められたし、昼に食べたサンドウィッチも美味かった。
笑顔もぎこちなくは無かったと思う。心の底から何回か笑えたと思う。

こんな日の帰り道は、いつも安堵の溜息を漏らして胸を撫で下ろす。

(今日は大丈夫やった。何もおかしい所は無かった。俺は大丈夫。俺はまだ大丈夫、大丈夫や。)


ぐらぐらぐらぐら。
アンバランスな、日常。


(そんな中でも光を見つけられれば良えねんけど。それは恐らく、まだまだもっと先のお話。)


かつて見つけた光は、よく見ると炎やった。
触れる物寄ってくる物、何もかも燃やして、最後には己自身も燃やし切ってしまった。
悲しい炎やった。
美しい炎やった。



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