日記一覧
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シーラカンス
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67 :
跡部景吾
2012/05/24 01:37
昔話。
むかし、むかし、俺がラブラブメロメロな子猫がいた。
俺の生活環境が新しく変化したことでそんな子猫とも別れた。
同時に属性も転換。極端にモテなくなる。
フラフラしていた時に出会って付き合った奴は自己中なガキで最悪な奴だった。
だが、こいつがなかなか忘れられずにダラダラ一年間、好きで居続けた。
いい加減、忘れるつもりで出会ったのが今の相手だった。
どうせまたすぐに飽きられるだろうとタかをくくって三年目。
意外とまだ一緒にいる。しかもいまだにメロメロ。
だが二年の頃に相手、正しくは相手の背後に転機が訪れ、まあ、要は恋人が出来て俺は捨てられた。
…これも正しくない。捨てられはしなかったがデートはおろかフレンチキスすらない飼い殺し状態。
相手(正しくは背後)が楽しくリア充している最中、俺の存在は意味をなさない。
それでも俺のことは離したくない他の奴と×××も嫌だという彼奴に、
俺は「もしかしたらそのうち別れたら戻って来てくれるかも」という、
相手の幸せをクソほども願わないクズ野郎に落ちて尚、やはり想い断ち切れずにひたすら待った。
半年後、念願かなって彼奴は俺の元に戻って来る。
暫く2ヶ月くらいは上手く回っていたが二年半前の熱は、もはや彼奴の中に残っていなかった。
再び飼い殺し生活が始まる。だが、気紛れにキスは貰える。
それもいつか彼奴の気紛れが終わればまた無くなる。
そう思うと、もう耐えきれなかった。
新しくセックスマシーンを購入。
どうせあっちからも都合良く拾ったくらいにしか思われていないんだろうと思っていたし、
ただのセックスマシーンのつもりが、若干リズムに歪みを感じつつうっかり愛しく感じている。
それでも、まだ足りない。
何が欲しいのか自分でも分からない。
本当は分かっている。
欲しいものは三年前の情熱。
結局、ないものねだり。
おしまい。
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