日記一覧
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Schwarz und blau
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500 :
跡部景吾
2012/05/19 22:13
まずは、これまで私信をくれた人、
それから目を通してくれていた人、
貴重な一冊を貸して下さった管理人様、
全ての方々にありがとうを。
今朝、あいつからまた連絡があって、今日、正式に俺達は終わりを迎えました。
長く、辛く、けれど嘘偽りなく幸せな日々だった。
日記の最後の一ページを綴るのに相応しい日は今日しかないと思ったから、
この恋と一緒に日記も終わりを迎えさせる事にした。
もしかしたら違う形でと願う日もあった。
でもそれも今日を境にキッパリと捨ててしまおうと思う。
今日までの全てを捨てるのではなく、これまでの思い出は全部俺と共に長い眠りにつくだろう。
確かに、恋でした。
一世一代の恋をしました。
大切な存在に出会えたのは俺が俺であったから。
出会って、不器用なりに不格好でも一生懸命恋をしました。
愛し愛された時間は無意味なんかじゃなかった。
報われない事も確かに沢山あるけど、それだけじゃないと教えてくれたから。
ぎこちなく、歪な形の、けれど俺なりに真っ直ぐな愛であいつを愛し抜きました。
あいつは俺を確かに愛してくれました。
永遠はなくとも、確かに唯一を手に入れる事ができたんだ。
それは本当に、美化したりした訳じゃなく、俺達なりに全力で愛した証。
だから後悔はしていない。
愛する喜びを
愛される幸せをくれたたった一人の存在を、忘れはしない。
本当にありがとう。侑士。
強いて言うなれば、幸せにする、たった一人の存在になれなくてごめん。
今日、長い永い眠りにつきます。
沢山の大切な思い出と、想いと共に。
俺達はいなくなるけど、この街や、この世界の恋人達が幸せであるように。
かけがえのない出会いなんだと笑顔になれるように。
さよならは言いたくねぇから。
だから、
ありがとう。
おやすみ。
跡部景吾
(2012.05.19)
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