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アポロジスタ
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443 :
手塚国光
2012/02/29 23:22
2012:February.29
4年に1度しか訪れることの無いこの日は、俺たち2人にとって大切な記念日となる。…不二が生まれてきた誕生日だ。俺は今日を今か今かと待ちながら不二へと生誕の感謝の思いを詰め込んだ。一緒に迎えたい。そんな俺の願いを快く聞いてくれた不二は今にも落ちそうな眠たい目を擦りながら彼自身もその瞬間を心待ちに寄り添いながら時計の針を見詰める。4年に1度…4年に1度だ。愛しい彼の誕生日がその日だと知った時、本当に祝いたくて仕方がなかった。昨年は生憎、2月を締め括る最後の日は28日でカレンダー上に不二の誕生日が記されてはいなかった。けれど今年は自分で書き足さなくともちゃんとはっきりとそこには29日の日付が存在している。不二の生まれた、4年に1度の奇跡の日。愛する彼の誕生日。
時計の針が真上に揃い、やがて遂に奇跡の瞬間を迎える。柔らかく甘い唇にしっとりと口づけを落として見詰める澄んだ琥珀の双眼。誕生日、おめでとう。そう伝えてみせれば幸せを滲ませ綺麗な微笑みが咲き誇る。ありがとう、生まれてきてくれて。俺と…こうして出逢ってくれて。不二の誕生日であるにも関わらず、俺まで幸せを貰えるのだ。愛する人が生まれてきたこの日は俺たちの幸せが生まれた日でもある。この日が無ければ、今の俺たちは存在しなかったのだから。
おめでとう、不二。そしてありがとう。また4年後の今日も、俺が誰より早くに祝福の言葉を贈ろう。これからも末永く幸せでいような。
愛する俺だけの不二へ。
誕生日おめでとう。…ありがとう、不二。
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