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アポロジスタ
 ┗444

444 :923224
2012/03/04 16:53
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1日も終わりを迎えようと時が刻まれる。互いに支度も済んで、漸く待ちに待った2人の時間だ。電気を暗くして小さな明かりを灯す。淡く温かな光。目の前でその光景を見た不二は、現実を受け止められていないようだった。琥珀の双眼を揺らがせているのは灯火だろうか、それとも。胸の中にぽすりと掛かる柔らかな体温。少しだけ涙に咽んだ声でありがとうと。最高に幸せな誕生日だと…俺が思っていた以上に喜び幸せを感じた様子で紡がれる感謝と愛の羅列。寧ろ俺をと思うほどに注がれる心満たされる言葉の数々に涙ぐんでしまう。

不二の誕生日だと言うのに、祝う側の俺までも予想を遥かに超えた幸せが募った。4年に1度の誕生日というだけではない。愛しい彼が生まれてきたその日を俺が祝えたことは何よりの幸せだと思う。誕生日とは、生まれきた者だけでなく祝う側の人間までも同等の幸せを感じる素晴らしい1日だ。それが年中、どの場所にもあるのだから誰しもが幸せを得られる瞬間が必ずあるのだ。俺はその瞬間を愛しい不二と過ごす。不二とだから…今感じている幸せが此処にある。不二の本当の誕生日は、また4年後にならなければ訪れない。しかし俺は不二が生まれた瞬間を毎年祝おう。未来への幸せも此処から繋がる。4年後の29日も、誰よりも不二に幸せを感じてもらえるように。幸せだと、綻ぶ笑顔があるように。

誕生日おめでとう、不二。
…生まれてきてくれてありがとう。
不二だけを心から愛してる。

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