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セラフィム
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500 :不二周助
2012/06/08 00:01

The last run and…

ー完走ー

3年前の6月8日に手塚は僕を見付けてくれた。

ただ彼と話せる事が嬉しくて嬉しくて…些細な言葉で一喜一憂して…そんな思いを連ねようと僕はここに来た。

正確にはdiary1で少しだけ日記を書いていたんだけれどその思いをそのまま全部引き連れて、後からこの街へやって来た手塚と同じdiary2へ引っ越して来た経緯がある。

その頃の僕は何かに必死で、愛が何かも知らずに愛を語り、履き違えた愛を押し付けて時には嵐を生じ、どれだけ手塚が愛してくれているか気付こうともせず、失う事を恐れながらも簡単に別れを口にしたりもした。
思い通りにならなくて子供みたいに心を乱し彼を傷付け、彼の優しい手を切り離し、彼がどれだけ傷付いたかも知らず都合良く拠りを戻そうと自分勝手に彼を振り回したりもした。

そんな幼かった僕は自分の言葉に責任を持つ事も知らず何ページか破いてしまったりもしたけれど…残された僕の思いを全て大切に保管してくれている。

ある日は感情のままに燃やしてしまおうかだなんて震える手で火を熾そうとした事もあったけれどそんな酷薄な僕を許し、ずっと一緒に歩いてくれてたんだね、この冊子も。

…愛おしい…ほんのり寂しい…
…この冊子に対する思いは言葉に出来ないや…。

3年近くもの間、手塚と僕の大切な記憶と思い出と成長と…幸せと愛を見守ってくれたこの冊子に…数え切れないありがとうを。

うん、本当に成長したな…。綴る言葉も最近は幸せで溢れてる。
手塚の愛が僕を育ててくれた軌跡がここに確かな形で記録されているんだ。

愛に気付けば誰もが幸せになれると言葉じゃなく教えてくれた手塚。そんな彼の大きな愛が確かにここに。


歩いたね、走ったね…本当に沢山。
さあ、一つ目のゴールだよ手塚。

手塚と僕はこれまでのインクと筆圧で少し波打ってよれた冊子の最後の1ページにありったけの感謝をペンに込めて句点を記した後、また新しい歴史を迎える。

もうすぐ産声を上げる新しい僕たちの宝物に思いを繋いで背表紙を閉じよう。

ありがとう、セラフィム。(ありがとう透明な蒼。)
ありがとう、愛してるよ僕の手塚国光
Thank you all


2012年6月8日
不二周助


完走。

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