#アカン、…オカン！


どんなトコロも好きやと言える程、俺は盲目的やない。恋人でも友人でも、目につくトコロはついてしまう。せやけど、その事でその人を嫌いになったりせんのは救いやなァ。
其れが悪い事やとは言わんし、自分がそれでええなら俺には関係ない事や。俺の知らんトコロでやって欲しいのが本音やけど。

結局課題は終わらなかった。重要なモノではないが、決められた締め切りを守らないのは俺様の美学に反する。





>何であの時寝ちまったんだ…！

あまりの眠さに昨日の記憶がねぇ。日付変わるまでの事は覚えているがそれ以降はさっぱりだ。目覚めたら朝、やっていた課題はまだ途中。…締め切りは今日だよな？なぁ樺、……。


ゴチャゴチャ言っても仕方ない。取り敢えずギリギリまで課題をやるか。

>眠ィ。

たまに、ダチに対する「好き」という感情と恋愛に対する「好き」という感情が混ざる時がある。今一人だけそういうヤツがいるが、これがどっちの「好き」に当てはまるか分からねェ。本当に好きだった場合でも、告白は出来ねェだろうな。気まずくなるのはゴメンだ。
だがもし付き合う事が出来たなら…──




ハッ…、こう考える時点で答えは出てるのかもしれねェ。

今日部室で蜘蛛を見た。かなりデカいヤツだ。俺様とした事があまりの驚きに声を出しちまったぜ…。誰も見ていなくて良かった。
そのまま気分は急降下、何故か背中も痛み出す。そう言えば忍足が「今日天秤座運勢悪いで」って言ってたな。占いはあまり信じたりしないが、たまには見てみるか。

帰りは久しぶりに徒歩。電車の方が早く帰れるが、人混みが嫌いな俺様は電車を避けて徒歩にした。途中無性にアイスが食べたくなり、珍しく買い食い。だが流石にこの時期のアイスは寒ィ。


家に帰り、今日の驚き２つ目。飼っている猫がこんにゃくを食べた。
放置していたおでんのこんにゃく、少し目を離した隙に食われていた。くそっ、よりにもよって一番楽しみにしていたこんにゃくを食べるとは…。驚きというより衝撃に近いな、コレは。



#追記

を書こうとしたら携帯の電源が落ちやがった。チッ、最近調子が悪すぎる。何かしてる時に限って落ちるのは嫌がらせか？
そろそろコレも替え時かもな。

何かあっても、恋人という存在のおかげで満たされる。ほんまに大好きなアイツは、些細な一言で俺を癒やしてくれる。時間が合わんせいでなかなか会う事は出来へんけど、愛しいという気持ちは強まるばかりや。

こんなに大切やと思えるアイツに出会えたあの場所に感謝。そして、偶然にもあの場所にいた俺とアイツに感謝(笑)

楽しかった…筈だ。他愛ない言葉を交わし、会えるなら飛びつくようにそっちに向かった。それなのにこの現状は何だ。

…嗚呼、嫉妬だ。俺様の嫉妬深さには自分でも呆れる。だがどうしようも出来ないこの感情は沸々と湧き上がり、俺の心に靄を掛ける。この感情を伝えたら、アイツはどう思うだろうか。

周りからは大人っぽい事を言うんだねと言われる。違ェ…言う事は大人っぽくても、思ってる事はガキなんだ。ただ言っても仕方ない事だって分かってるから言わねぇだけで、心ン中はドロドロ。







恋人という関係ではない俺達に、この感情は不要なものだろ？

#そんなモン知るか。

ダチが悩んでいるらしい。相談された訳じゃなく、人から聞いた。悩むのは勝手だ。生きてりゃ壁にぶつかるだろうよ。だがそれを俺に教えてどうする。相談されたのは俺じゃなくテメェだろ。そして俺様が出した結果がコレだ。

薄情？何とでも言いやがれ。詳細を知らない俺が口を出す訳にはいかねぇ。俺はただ今までと変わらず接するだけだ。人の悩みなんて、分かる事は出来ても理解する事は難しい。だったら最初から関わらず自ずと答えを出させるのが俺のやり方。あいつもそのうち復活するだろ。


もうこんな時間か。…そろそろ寝る。