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翳ろうlily,
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12 :仁王雅治
2011/05/13 15:14
彼奴を忘却した日等無い、例え通信機器に其の声の一掬いも残存せんとしても。
厄介で面倒な記憶が消滅しない限り、俺は彼奴を心底から希求して追走しては其の度に落胆し、愛されたいと喚いて滑稽に地上を這い廻るのさ。(嗚呼、何て喜劇。)

何時か、広い背におぶられた、夢を見た。
黒い癖髪に引っかかった一輪の金木犀を五指に掬い上げて、彼に似合いの芳醇な芳香と甘さと可愛らしさに思わず噴き出した、夢。
甘くて苦い悪夢に魘されて目覚める昼過ぎの居心地の悪さったら無ェ。質の悪いデイドリーム、夢見位は良くして欲しいモンだと仰ぐ見慣れた天井が何故か歪んで見えた。



叶うなら、広い背に、又。(何て、己の面倒臭さには辟易するぜ)
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