日記一覧
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翳ろうlily,
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17 :
仁王雅治
2012/09/16 07:48
#(仮面舞踏会の御伽話)
『夜毎埋らない隙間に耐えれないのです、腕の虚空に、胸の空虚に……誰か、此の腕に囲われてはみませんか?』
羨望と執着故にマスターした極上に甘い仮面で囁き掛けて、偽物の蜜に魅せられたカワイイネコを諸手の内に。
其うして軽薄な砂糖ばかりを吐いて、浅瀬で戯れる宵宵。
…寂しがり?違うぜ、諦めだ。一番欲しいと願ったモノは既にひび割れて足下で粉々、胸満たす諦念と相変わらずの欲望に耐えられんかっただけさ。
俺も男やけぇ、なァ。
砂糖漬けの仮面と言葉は美味しいかい?
御前を包む真綿の色と温度に気付いているか?
気を付けなバンビーノ、言葉は軽薄で脆弱で、後には何も残らない。
四月の言葉は桜色に翳ろう、淡く儚く水面漂う様な一夜は如何。
アイは片道切符しか販売しとらんが、充分じゃろう?
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