定期的に来よる、あの頃はよかったーっちゅう波はなんなんじゃろ。
あいつの日記を遡っとった。
その中にいるあいつと俺。
日記のページを一枚一枚
過去にめくっとると
懐かしい気持ちと同時に来よる
時間を戻したくなる感覚。
確実に今の俺にないものを持っとる俺が
どうしようもなく羨ましくなるなんて、馬鹿げた話じゃ。
昔の方があいつはよかったんじゃなかろうか
今は本当に幸せなのか………。
そんな風に自問自答しちまう。
比較べるもんじゃなか。わかっとる。
わかってはいるが…
戻れるものなら戻りたいぜよ。
逆に
戻りたいとは思わないが
あの頃の俺たちに会ってみたい。
なんて思える日がいつか来るんじゃろうか。
その時、あいつは俺の隣にいるじゃろうか。
昔の俺になくて今の俺にあるものと
昔のあいつになくて今のあいつにあるもの。
それを見つけていくのもいいかもしれん。