キスをした。

頬とか額じゃなくて
唇に。

いや、だって勝手に唇はまだない気がしていたから
俺的には不意打ち感が半端なかった。
あ、勿論嬉しい不意打ちだけどね。

口付けをしたくなったと言ったらどうする？

と、言われた時の
俺の心拍数は、ヤバかった。
真田の仕草がカッコ良くて反則だと思った（思ったというか言ったけど）
惚気てるね、俺。
うん、惚気てるよ？

どうする？

…って、喜ぶに決まってるだろ？…と。

喜ばない筈ないだろ！

惚気てるね、俺。
うん、惚気てるよ？
ふふっ。


真田曰く、カッコ良く見えるのは恋の力で恋愛フィルターというやつらしい。
真田から見た俺の周りには、キラキラふわふわ点描写とお花畑…だ、と！？



ぶ

は

っ



お前、一体
どんだけ分厚いフィルターかけてるんだよ…！

真田弦一郎、常に俺の予想を超える男。

こうして俺たち2人は無事初チューをしました。