> 誕生日。幸村が一番に祝いの言葉をくれた。互いの好きな花がこの日の誕生花である藤の花、という共通点を得られてとても嬉しくなったな。ほんの些細な事でも、共有したり分かち合う事が出来るというのは、やはり嬉しい。他人から見ればまだまだ恋人ごっこで、幸村が今後を過ごすうちにどんな結論に至るのかも分からない。それでも、どんな形であれ傍に居る事は出来るのだし。幸村がどんな結論に至っても、奴の傍に在る。それだけはこれから先も変わらん事実で、約束。誓いと云っても良いだろう。――俺はとても、幸せだ。