俺とお前なら、大丈夫だと思ってた。
互いに冷静になって、話し合えたら。
きっとまたやり直せる、そう夢に描いて。

心の相棒、さようなら。

何もかも、中々安定せーへん。
不安しかない、前向きになれる要素も無い。
ー…笑う門には福きたる。
ヘラヘラ笑って過ごしとったら、報われるやろか。

憂鬱。

欠落したモンを取り戻そうと必死。
慣れ親しんだ物なんて何にも無ェこの場所で、スタート地点に立ってまた一から築き上げて行くのは流石にキツい。つーか無理。カロリー足りねえわ。
諦めるしかねーのかね。あーあ、残念。

腹へった。
体重が増えて動きが若干鈍った俺に、幸村君がお怒り。
「おい、丸いブタ。痩せろ」って。酷くね？
俺丸井ブン太だし、ブタじゃねーし！
幸村君怖ェから少しだけ食いモン制限する。

俺のアドレスを知っとる数少ない知り合いから紹介されたなつみちゃんのお話。

春に楽しむ濃厚柑橘、なつみ。
どうぞ御賞味下さい。

………って、え？可笑しない？
春蜜柑やろそれ。なつみ？春やのに？

其処ははるみにしろっちゅー話や！
何で春蜜柑がなつみやねん！

因みに俺のアドレスを知っとる数少ない知り合いの正体はメールマガジンや。

「あ、ねえ。さ、…赤也」

「部長今俺の事真田って言おうとしましたね」

すまない。

もういい、許せない。必要無い。
そんな言葉ばかり並べても、結局捨てられないものは捨てられない訳で。
もう一度、手を掴んで引き上げてやるのも悪くはないかなと思う。

俺とお前なら、まだまだ大丈夫だろう。
結局二人揃ったって一人前にはなれないんだから。

ローラーブレードに乗って某アイドルの真似しとった謙也が財前に足引っ掛けられて盛大にズッコケよった。
めっちゃ鼻血出とるで、大丈夫なんか…。

「……ええ、」

ふと窓の外を見たら猛スピードで謙也が走っとった。
お前の前世は間違いなく鮫や、若しくは鎌鼬や。
ほんで何時か向かい来る風圧で窒息してまうんやろな。

髪を触られるのが好き。
何か、こう。ふわふわってなんのが気持ちいい。
俺の髪自体は静電気やら乾燥やらでギスギスだけど。
だから要するに、気分がって事。
人に触られんのは苦手だけど、君は特別。
本当に、君だけ。うん、マジマジ。
だからもっと沢山触って。目が冴えても、気持ちが不安定になっても、また眠れる様に。