なんっちゅうの、この微妙な時間が嫌いや。
眠れン、夜中の時間が。
ふつふつと変な思い出や不安事ばかり沸き上がってくる。
耳に装着したヘッドホンから音楽がさらさらと流れて行く。
折角、好きなアーティストの曲きいとる、ンやけど、なあ。
ふと、ふとやけど、思う。
もし、俺が思っとる事、弱音、全部部長に伝えたら如何なるやろ。て。
きっと、部長は真面目に聞いて呉れるンやろな。
けど、聞いた後は如何やろ。
引くかもしれン、距離置かれるかもしれン。
否、これ以外の反応も有るかもやけど。
でも、拒絶されたらどないしようて渦巻く不安から、俺は結局何も言わン。
好き、好き、だから俺の全てをー…。
なんて、厚かましいわな。笑える。笑わンけど。