いつしか遠く、霞む残像去っていく踠いて足掻いて名を叫びどうにか捕らまえて結びつけていないと失いそうだ笑顔で去っていくのが好きな狂言師その笑みが、幸福感であったならどんなに喜悦と揶揄と自虐で充たしまるで泣くように、笑いながら去る人よ。どんな言葉で態度で仕草でその足をこの地に縫い付けて留め置く術を手に入れる事が出来たら。