雪が、降りしきる風も無く、ただ しんしんと 舞い降りる落ちて、墜ちて、堕ちていった音もなく降り積もった白銀の世界で闇の中 浮かぶ 熱を忘れた指先に 降りた結晶互いを感じる間もなく消えていく掌には 何も残らない こんなにも 降り注ぐのに 抱きしめることも触れることすら 叶わないのか。