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ブランシェ
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29 :
鳳長太郎
2017/03/17 23:18
ここには木なんて何処にも無いのにって思いながら陽向を歩いた。遮られない事がすごく不安で、可視のすべてを信じるなんて出来っこなくて、それは、きっと、いつまで根付いているんだろう。
俺をかたどらないあれやこれやを火にくべて、上る煙をひたすらに見ていたいなあ。そうすればすぐに春は来るし、爪先は感覚を取り戻して、代わりに視界は滲むから。多くのものに見ない振りをして生きるから。
俺があの子を思い出す季節は決まって冬だったから。
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