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展開のいろは
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26 :
柳蓮二
2015/07/20 10:00
君がゆく朧月夜の道おもへいまひとたびが久しかるべき
初夏の太陽で焦げた地面の、濡れて鳴く音が窓ガラス越しに響いている。誰かが奏でた曲を今も、美しく聴えると口にすることができようものならば、それは恋の悲劇に他ならない。
ふ、不器用な奴だ。
精市と、弦一郎と、花火を見に行く約束を取り付けた。
日本を代表する大きな花火を、数か月のうちに三つとも見られることになろうとは、贅沢な夏だ。
大会が始まる。
最高の結果を残そう、勝利のために、自分のために。
この先のデータには寸分の狂いも許されない。
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