kiss-ass!？ - 日記

白いバスタブに浸かって、お湯に顔を半分、沈める。

湯気で目の前がぼんやり白くて、それがなんだか優しくて、無駄な思考がやんわりシャットアウトされるからバスタイムは好きだ。

膝を曲げて、胸に引き寄せて、身体を小さく折り畳む。あたしであたしを抱き締める様にして。

天井に無数の雫が生まれて、あたしの無防備な項に直撃した。

――ポタ、リ。

透明な雫は次第に重くなって耐えきれずに、落下する。
肥大した重みに耐えきれなくなって。

丁度、あたしが抱くあなたへの想いにそっくりだな、と、ピチャリ水音が響く小さな立方体の中で、朧気な視界と脳内で、あなたの残像を真綿を抱く様に手繰り寄せた。

あれから、幾つかの恋をしても、こうして深く想いを馳せるのはあなただけで。
訳もなく、矢っ張りあなたが、好きなの。

自分勝手な思いだけれど、あなたのナカにも、あたしという存在が少しでも幸せを残せていたら、――そう思う。

ねぇ、愛してる。
申し訳ないけれど、今この瞬間も、強く。