日記一覧
弁当箱の中の黴。
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36 :幸村精市
2011/04/04 04:15
未だ世の中は落ち着かないが、直後よりは色々な感覚が薄らいで来ているように感じる。
しかし決して忘れてはならない出来事なのは事実。
物事は自分が在って初めて成り立つ。
自分が出来る事をするしか無いのだと思う。
無理をしなければならない時と云うのは必ず在る。
しかし祟れば必ず歪むものだから。


さて。
ここからは懺悔を兼ねた独白になる。
しかし後悔はしていない。
それだけを踏まえた上で読む事を勧めるよ。
無駄に長いしね。

ちょっとした誤解と行き違いとすれ違いからあの人との連絡を経ったのが1月の終わり。
俺が大嫌いな大親友を間に挟んでのすれ違いだ。
とても笑える。
あの人が、その誤解を勝手に自己解決し勝手に俺の前から消えようとしたのが3月の最初の頃だった。
まあ、例にも漏れず其れを止めたのは俺が大嫌いな大親友だった訳だが。
糸が絡まったまま、あの人から連絡が来たのが3月5日。
俺の誕生日だ。
それからぽつぽつと連絡を取っていたが、同時にあの人の妹からも連絡を貰っていた。
この妹君との面識はそれほど在る訳じゃない。
にも関わらず一ヶ月以上もあの人と連絡を取って居なかった俺を心配しているとの連絡だった。
3月11日日付けが変わった頃、俺とあの人は奇妙な会話を交わす。
「紫色の空で猫が笑う」
「何故」
「飲み込む為」
「お前をか」
「全部、」
「飲み込まれないようにな」
「猫は笑う、そして総てを飲み込む。足元からなにもかも、猫は飲み込んでいく」
「受け入れてやれば飲み込まれないかもしれないぞ」
「ねこ、串刺しに」
「いじめてはいけない」
「なら触っていいの」
「わからない」
「猫は何故飲み込む?嫌いな人が触ると怒る」

「猫はビー玉も飲み込むのかな」
「何故ビー玉を知っている?」
「なんでビー玉を知っている?」
「ビー玉は割れるのか?」
「光らないビー玉は不要だと思う?」
「ビー玉は、なんだ?」

というね(笑)
全く意味が判らないだろう?
俺にも全く判らないのだから無理して判ろうとする必要は無い。

ただ、こんな会話をしていた直後、例の震災が起こり再び連絡を取れるようになったのは12日の深夜。

猫とは何か。
ビー玉とは何か。
その答えは依然として見つかってはいないし、そんな会話をした事すら、あの人は忘れてしまっている。

答えは出ないまま、次の物語へと進んでいく。


>>38
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38 :幸村精市
2011/04/04 04:28

扉を開けたら上から家/森が降ってきた。

驚いたからの報告ただそれだけ。