日記一覧
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弁当箱の中の黴。
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37 :
幸村精市
2011/04/04 04:15
>>37 より
まあそんな端から見れば訳が判らない会話というものも俺たちにとっては日常茶飯事の事ではあって、ただ答えを出さずに終わったと云うのが初めてだった。
「無事か。お前が心配でならない」
シンプルな一言を綴った連絡が来たのは12日深夜。
メール自体はもっと早い時間に送信されていたのだと送信時間を見て知る。
電波は大混戦、俺の頭は大混乱。
現地の人に申し訳無いとは思うが俺は俺で何が何だか判らない一種のパニックでね。
本震の時には部屋に居て、本棚が倒れないよう必死に抑えていた(この行動すらパニックの現れだ)。
キッチンやリビングで何かが倒壊している音を聞いたが確認する事も無く外に出た(後で帰ってみたら母の化粧台が倒壊していた)。
そしてモノ/レー/ルに乗る。
空中を走るあの電車だ。
余震が続く中ホームは揺れ線路は揺れ、それでも俺はそれに乗った(パニックの現れその弐)。
あの人の妹は俺と比較的近い場所に住んでいて、この状況を分かち合う事が出来た。
続く余震、原子/炉、買い/占め、計/画停/電。
あの人には判らない俺が勝手に感じるエゴの塊の様な不安に共感してくれたのが妹君だった。
理屈や理論を理解しては居ても納得ができない理不尽さに共感してくれたのが妹君だった。
これぞまさしく危機的状況が運ぶナンタラカンタラで(不謹慎なのは充分承知の上だ)その延長線上に立つ俺達は今恋仲にある。
勿論可愛い恋人とは別れて居ない。
ただ彼女は当時離れた場所に居た為あの恐怖を体感しては居ない。
それでも繋がるまで連絡し続けてくれていた。
そしてあの人の事は未だに好きだ。
あの人が死/ねと言うのなら、迷わず死ね/る程度には好きだ。
妹君の事は愛しく思う。
彼女が心を痛める事はしたくないと思う程度には好きだ。
「まだ、好きでもいいから…私を見て」
可愛い台詞だと思わないか。
ちゃっかりと俺の心に不眠と言う名の傷を残して行った地震だったが(友人連中が口を揃えて「お前は元々不眠だろうが」と言うがそれは違うな、寝ないのと眠くならないのでは意味合いが大きく違うだろ)、それだけでは無かったと今なら思う。
色々な問題は山積みで何も解決しては居ないけれど、こんな時だからこそ自分に嘘はつかずに居たいと思った。
綺麗事を並べては居るがやってる事は最低だという自覚は在るんだ責めないでやってくれ。
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37 :
幸村精市
2011/04/04 04:15
>>37 より
まあそんな端から見れば訳が判らない会話というものも俺たちにとっては日常茶飯事の事ではあって、ただ答えを出さずに終わったと云うのが初めてだった。
「無事か。お前が心配でならない」
シンプルな一言を綴った連絡が来たのは12日深夜。
メール自体はもっと早い時間に送信されていたのだと送信時間を見て知る。
電波は大混戦、俺の頭は大混乱。
現地の人に申し訳無いとは思うが俺は俺で何が何だか判らない一種のパニックでね。
本震の時には部屋に居て、本棚が倒れないよう必死に抑えていた(この行動すらパニックの現れだ)。
キッチンやリビングで何かが倒壊している音を聞いたが確認する事も無く外に出た(後で帰ってみたら母の化粧台が倒壊していた)。
そしてモノ/レー/ルに乗る。
空中を走るあの電車だ。
余震が続く中ホームは揺れ線路は揺れ、それでも俺はそれに乗った(パニックの現れその弐)。
あの人の妹は俺と比較的近い場所に住んでいて、この状況を分かち合う事が出来た。
続く余震、原子/炉、買い/占め、計/画停/電。
あの人には判らない俺が勝手に感じるエゴの塊の様な不安に共感してくれたのが妹君だった。
理屈や理論を理解しては居ても納得ができない理不尽さに共感してくれたのが妹君だった。
これぞまさしく危機的状況が運ぶナンタラカンタラで(不謹慎なのは充分承知の上だ)その延長線上に立つ俺達は今恋仲にある。
勿論可愛い恋人とは別れて居ない。
ただ彼女は当時離れた場所に居た為あの恐怖を体感しては居ない。
それでも繋がるまで連絡し続けてくれていた。
そしてあの人の事は未だに好きだ。
あの人が死/ねと言うのなら、迷わず死ね/る程度には好きだ。
妹君の事は愛しく思う。
彼女が心を痛める事はしたくないと思う程度には好きだ。
「まだ、好きでもいいから…私を見て」
可愛い台詞だと思わないか。
ちゃっかりと俺の心に不眠と言う名の傷を残して行った地震だったが(友人連中が口を揃えて「お前は元々不眠だろうが」と言うがそれは違うな、寝ないのと眠くならないのでは意味合いが大きく違うだろ)、それだけでは無かったと今なら思う。
色々な問題は山積みで何も解決しては居ないけれど、こんな時だからこそ自分に嘘はつかずに居たいと思った。
綺麗事を並べては居るがやってる事は最低だという自覚は在るんだ責めないでやってくれ。