
感情
此処最近謙也サンに連絡してへん。あの気まずい事情柄以来…──ホンマは気まずいなん微塵も思ってへんケド、知り過ぎたから。
最初に拒んだンは俺、其れでも一面俺色やった其処の頁が何時しか違う奴の名前に彩られ染まりきってた事が赦せんかったから…小さな嫉妬心から。好き、其れが周りが言うとる恋愛感情云々かは別の噺。唯玩具取られた餓鬼みたいに喚いとるだけやって理解もしとっても自分からは連絡した無い。最後の小さな俺の意地
アンタから連絡寄越さん事認識しながら両手に握り締めたまんまの鳩を飛ばさん俺を、謙也サンは如何思う?ホンマは期待してたンや…恋人でも友達すら無い俺等、勿論先輩後輩そんなちっぽけな関係でも無いと俺は勝手に想っとった。アンタが言い張ったんデスよ心友やと“
宝物”そんなちっぽけなモノにアンタが例えはるなら、俺は其れに従うだけや
何時かて然うやった互いに求め過ぎん此の関係は酷く心地好くて其れが何時からこんなに重成ったんやろ。なァ…──謙也サン、頼むから笑わんといて
俺がアンタに最後に望んだ事はホンマは嘘やから。