
放置癖
刻々と過ぎ去る日々の中で、正味忘れ掛けとった此の
場所。部長が何やかんやで人に押し付けてった儘遣ったから忘れてしもてたわ…──とか言うたらど突かれ然うやし、戯れ言は此の辺で。
取り敢えず、久々の検索…結果は上々過ぎ取って。一瞬
高鳴る鼓動と頭上に浮かぶ
疑問符で脳内真っ白遣ったンは、つい数分前の出来事。此処に需要何在る筈無いと俺自身投げ
捨てた居場所を消さず、残して……──更には名前迄記しとってくれはった方々。
此処の住人サン達には頭上がらヘン限り。なァ、部長
見てはりますか、アンタん名前…色んな人が書いて連絡迄呉れとる。沢山の私信、宛の在らへん
名前や無くて確りアンタ宛や…なァ帰って来ませんか良え加減。
頬を伝う
液体は屹度アノ人の代わりのモノなハズ──……。