忙しない日々の所為で時間の流れを気にする間無く、気付けばもう夏になっとった。此所数年はずっと此んな感じで、ふと暇が出来た瞬間に季節を感じるンやけれども、其れと同時に蘇るモンが仰山有る。
彼の頃、其の時、様々に表情やら色やらが有った。けど愉しかった想い出も、時に辛くて悲しい想い出に変わって仕舞う時が有る。
「吃度、其れは後悔をしてるから。」と、昔誰かにそう言われた様な気がする。

…嗚呼、そうか。

現状が悪いと感じた時、以前の良い想い出を引っ張り出して来ては今と比較して後悔を招いとるンやな。
ちゅー事は、現状に不満が有るという事か。
只、流れた月日の御陰か、そんな想い出達は薄れて今では鮮明に思い出せる事が殆ど無い。今が其れだけ大切なンやったら其れは当たり前、でも俺の場合は…？判らへん。亦、か。

自分を見失いそうな予感。

ふとした瞬間の暇が有ると色んな事を考えて、考え過ぎて、深い闇に嵌まって行く。何時もの悪い癖。
嗚呼、何や書いてる事も纏まってへんから訳判らん様になって来たな。取り敢えず、今は今を大切に。今度こそ失敗はしたく無い。

扨て、迷走は終い。寝よ。


　　 ( 出口の無い迷路、)