ねぇ、君はどうしていつも…。
言ってみても伝わりはしない。
何故ならこれは≪俺の独り言≫だから。
どんなに叫んでも伝わる事は無い。
何故なら≪伝える積もりがない≫から。
気付かない事は時にとても残酷で
気付いていたならばそれはとても滑稽で。
それは俺が許す許さないの問題ではないけど、どうにも腑に落ちないこの気持ち。
この寒空の下、一時の温もりをあの人に求めたあの子は今どうしているのかな。
一瞬でも味わってしまった温もりの所為で余計に寒い思いをしていないと良いね。
問い掛けは矢張り吐息に混じり白く宙に消えた。
まあ、俺も突き詰めれば偉そうな事は言えないんだけど。
それでも―…。