視える・感じる・触れる
視えない・解らない・近付けない
止まった筆先が動かない。
それでも俺は彼に近付きたいともがく。
きっとそういう事じゃないんだろうと思いながらもその文章を綴る。
うんざりなんてしていない。
寧ろ俺の方が煩わしいのではないかと。
そう、思う。
まあ、こうしてウジウジとしていても何も始まらないのは百も承知で。
だから、真田に一発気合を入れて貰って今既に半分完成している手紙を完成させて送ろうと思う。
時間を空けた分、余計に今更感が漂っているんだけど…それでも彼は受け取ってくれるだろうか。
それにしても…読めば読むほどに支離滅裂だなこの手紙。
自分でそう思うのだからきっと彼はもっとそうなんだろう。
それでもこれが俺の今の精一杯なんだ。
すまない。