俺の歩みが止まるのは
彼の歩みも止まっているから。
俺があのクラスに留まっているのは
彼が居るただそれだけの理由で
それが俺の世界の全てで存在理由。
彼の居るべき場所の時間が止まったまま
余り機能していないなら。
同時に俺の機能も止まると言うだけ。
そして、其処に存在する筈の俺は
とっくに消えて良い筈の人間で
酷く曖昧なそのライン上に立っていて
既に居るのか居ないのかさえ曖昧だ。
それでも俺は其処から動く事もせずに
ただ―…視ている。
俺の名前と彼の名前が刻まれたクラス名簿
幾ら名前を辿ったとしてもそれは果たして
そこに存在していると言えるのだろうか。