ああ、そうか。
もう、隠す必要は無いのか。
君にこの日記帳の鍵を渡してからもうこんなに経過してしまったんだね。
君の字で言葉で書かれた頁がとても愛おしくて何度も読み返していたから時間の経過を忘れていた。
お陰でこの頁だけボロボロだよ。
愛しい君の誕生日、忘れているとでも思ったかい?
今はそれすら直ぐに聞ける距離では無いけれど……いや、俺が行けばきっと構ってくれるだろうとは思うんだけどね。
俺がサンタの格好でバースデーケーキでも持って行ったら君はどんな顔をしてくれるかな。
君と歩く世界をこれからも俺は此処で。
愛しているよ、は少し重いかな…好きだよ、は今日贈るには軽い、大好き、は俺には似合わないからそうだな…
ただただ、君が愛しいよ。越前。