すきやって胸張って言えたらどんなに幸せなんやろう。
お前がいざほんまに離れるってなると俺はその手を引きたなってまう。せやけど、お前が俺を追いかけてくれても俺はお前を愛してはやれへん。
すきか嫌いか言うたらすきや。せやけど、付き合うてたあの頃みたいな愛情を注ぐことができへん。
今でも変わらずすきやって言うてくれるお前の手を引く俺の気持ちが中途半端やと、結果、さらにお前を傷付けることになるやんな。できることなら、俺をすきやっていうその気持ちもなにもかも全部まとめて、お前のこと抱きしめたいんやけど。
そばにおったら、いつかまたすきになれるんちゃうかな、とか、そんなん最低やな、俺。
お前を突き放す反面、ほんまはそばにおりたいんやで。いつだって思い出せる、忘れられるはずがないくらい、俺はお前をすきやったんやから。あの頃の気持ちが、今でも鮮やかすぎて、もしかしたらお前のことすきなんちゃうかなって、勘違いするくらい。
俺が本気で愛したのは、お前だけや。