お久しメリクリ。

ぼっちのクリスマスやし、クリスマスやけど休みやないし、そんなわけでぱずらの白石は音もなく生きとったわけやけれども。

昨日お前が久しぶりにメールなん寄越すから、俺も気紛れで電話鳴らしてもうた。

お前は相変わらず俺がすきで、俺は相変わらずお前を愛せへん。せやけど、別れた相手と連絡を絶ちたいタイプの俺にしては珍しいんやで。こうして別れて一年も経つのに、未だに細くとも縁が繋がっとること。

はよ恋人作れ言われたけどもなぁ…、お前を愛した記憶は絶対に忘れられへんから、申し訳ないことに比べてまうんや。

お前は、ご飯は作れへんし掃除は苦手やし飯ちゃんと食わへんし口悪なる時もあるしデート中に寝るし、ほんまどこがよかったんかわからへんようなラインナップやけど、残念なことにそれらも引っくるめて愛してたさかい。飯なら一緒に作ったらええし、掃除は俺もそないすきな方やないから許せるし、一緒やったらちゃんと飯食うてたし、人間やから汚いとこもあるやろし、デートで寝るんも楽しないわけやなくて安心できとる証拠やなって、俺は全部ええように解釈しとるから。

せやけど、そこに愛情が今はないことが残念やな。お前のまっすぐな思いを伝えられる度に嬉しなる。嬉しなるだけで終わるんやけども。

わざわざメールくれておおきに。お前も、はよええ人見つけてリア充クリスマスをすごせるようにせなな。

やっぱり俺、通話終了の寂しい音はお前に聞かせたないんや。