横をすれ違う度に溜め息をつかれるんはもう慣れてもうて。…せやけど、大丈夫やからって、頑張ろうって、そう笑って言うてくれたから、俺は俺のできることをできるだけええ状態でこなせるように、頑張ろうと思うんや。…なぁ、先生。不思議やなぁ、会いたない会いたない言うても、心のどこかでは会いたがっとって、昨日は顔を合わせて話す時間がなかったことにほっとしとったけど。それは一昨日の「その場しのぎ」のせいやろうけどもな。今日は顔を合わせてゆっくり話をすることができてよかったって、そう思えた。
そばにおって、笑ってくれて、一言声を掛けてくれるだけで。それだけで俺は、どないなことでも、それこそ溜め息つかれようがシカトされようが、折れずに頑張れんねんで。