出逢ってから御互いの気持ちが通じ合う迄の数ヶ月、一緒に家路に着けるチャンスはほんの一握りで偶然に校内から出るタイミングが合った時は飛び上がる程に嬉しかった記憶が蘇る。
偶然の産物に感謝する事も有れば、自ら作り出した偶然と云う名の必然に心の中でガッツポーズをする事も少なくはない。あの人と歩く道のりは普段一人で歩く時に比べて数倍も短く感じて、尚且つ数倍楽しいし少しずつ縮まって行く距離に思わず頬が緩んだ。
付き合う様になってからは当たり前の様にどちらかがどちらかを待って共に帰る事は増えたけれど、一緒に家路に着ける奇跡を忘れてはいけないとふと感じたから、此処に残しておこうと思う。
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だからか、時間が合わず一足先に帰宅した時の変な罪悪感と言ったら無い。